パ・リーグ最下位に終わった楽天イーグルス、収穫と課題で今シーズンを振り返ります。

 2025年の4位から更に上位を目指し、三木肇監督の下でシーズン開幕。序盤は首位争いにも加わりましたが、セ・パ交流戦で4勝14敗と低迷しの最下位に転落してしまい、6月に指揮官が交代する事態となりました。

 吉井理人監督の下でチーム再建を図った楽天は、2018年以来のリーグ最下位に沈んだものの9月から10月のシーズン終了までの勝率は5割と、2027年シーズンへの足掛かりをつかんでいます。

 収穫の1つは先発投手陣です。開幕投手を務めた4年目の荘司は球団史上3人目となる開幕からの3連勝を飾り、先発ローテーションの一角を守りました。

 9月16日のロッテ戦では、最速153キロのストレートとキレのある変化球でロッテ打線を翻弄しプロ入り初の完封勝利を挙げたたほか、今シーズン171個の三振を奪い、自身初タイトルの最多奪三振を手にしました。

 荘司康誠投手「三振はこだわりを持ってやってきた部分であるので、そこは自分の持ち味だと思って来年以降も変わらずやっていけたらいいなと思いますし、ただそこでこだわりすぎて苦しくなってしまったピッチングも何回もあったので、そういうことも来年以降に生かせるシーズンになったかなと思います」

 前田健太投手「すごく悔しいですし、やっぱりもっと勝ちたかった」

 11年ぶりに日本球界に復帰した前田健太は、誰よりも悔しさを表しました。

 久しぶりに対戦する日本のバッターへの対応に苦しみ、5月には2軍で投球フォームの改善に取り組みました。

 6月に1軍復帰すると、NPB通算100勝を8月に達成したほか1軍復帰後の防御率は1.46と奮闘し、ベテランの頑張りがファンに勇気を与えました。

 前田健太投手「後半は良かったんですけど、1年間トータルで見るともっとイニングを投げないといけないですし、2桁も勝てていないのでそこは僕自身悔しい部分ですし満足できていないので、規定投球回と2桁勝利を達成できるように頑張りたいなと思ってます」

 先発投手の防御率3.34はパ・リーグ4位と健闘しました。

 一方で課題は、先発陣の調子が上がるまでフル回転だったリリーフ陣、その疲労もあってか救援防御率はパ・リーグで唯一の4点台、4.16で6位でした。

 先発陣が試合を作り、リリーフ陣がリードを守り切ることがうまくいきませんでした。

 野手陣の収穫です。3年目の中島が、吉井監督就任後1番バッターに定着しました。7月8月の月間打率は3割を超えて、打線を引っ張る存在に成長しました。最終戦では、ファインプレーでチームのピンチを救うなど走攻守で貢献しました。

 中島大輔選手「体づくりから始めたオフシーズンだったのでスイングスピードも向上してますし、そういった結果が数字につながっているのかなと思います。いかに自分が得点圏という場面を作って得点に絡むかというところは、もっともっと上を目指したいなと思っているので、そこは1番バッターとしてこだわっていきたい」

 2025年はルーキーとして26年ぶりにベストナインに輝いた宗山は、更なる飛躍が期待されましたがオープン戦で左手を負傷し1軍復帰は7月と大きく出遅れました。

 それでも9月1日には、秋田市での試合で2打席連続ホームランを含む4打数3安打と大暴れ。今シーズンは2025年の3本を大きく上回る、8本のホームランを放ちました。

 宗山塁内野手「1つ目標にしていた長打力というところは数字として2025年より増えたのでそこは1つ収穫で、まだ年が若いので良い勢いをチームにもたらせるように、それを1年間続けられるように、とにかく2027年はスタートから良い流れを持って来ることができれば」

 野手陣の課題は何と言っても打点です。チームの打点451はパ・リーグ最下位で、改善すべき大きな課題と言えます。

 なお、宗山はルーキー九谷と共に侍ジャパンに選出され、11月開催のアジアチャンピオンシップに出場します。

 侍ジャパンでの経験を生かして、更なる飛躍に期待です。