村井宮城県知事は3回目の新型コロナワクチンの接種について、5月末の完了を目指すと方針を示しました。

 一方で、大規模接種センターでは多い日でも予約が3割程度にとどまり、接種の加速化は思うように進んでいない状況です。

 村井知事は県議会で3回目の接種の対象者184万人のうち、65歳以上の高齢者や医療従事者は3月末までに、そして、64歳以下の県民は5月末の完了を目指すとし、接種計画の見直しなど市町村を支援する方針を示しました。

 ワクチンの供給見通しとして、105万回分は既に供給されていて残りは5月までの間に届く見込みで、ファイザー製が91万回分、モデルナ製が108万回分の配分が決まっていることを明らかにしました。

 一方で、現在3月3日までの予約を受け付けている大規模接種センターでは、1日最大5000人分の枠に対し予約は多い日でも3割程度、少ない日では1割ほどにとどまっているということです。

 大規模接種センターで使用しているモデルナ製ワクチンの副反応への懸念からファイザー製を希望する人が多いためとみられていて、県は安全性や有効性に問題はないとして接種の加速化に協力を呼び掛けています。