15日からの記録的な大雨で、宮城県大崎市では農作物にも大きな被害が出ています。

 名蓋川の氾濫によって農地が冠水した古川矢目地区です。千坂忠雄さんはネギを育てていましたが、すべて水に浸かってしまいました。

 千坂忠雄さん「ここくらいまで上がったのでは、水位は。(3年前は)あそこも決壊したんですよ。でもそこは収穫時期終わってからだからよかったけど、収穫前だからかなりの打撃出てくると思うね。{水に浸かったのは1日半くらい。ようやく土が見えてきた」 千坂さんは、ネギを16年育てて来ましたが、ここまでひどく冠水してしまったのは初めてで、今後病気などが心配だと話します。

 千坂忠雄さん「やっぱり回復して良くなることだよね、願うところは。普通に収穫できれば最高だけどさ。それはちょっと難しいところではあると思うね」

 一方、大豆にも大きな被害が出ています。この地区では約20ヘクタールの畑で大豆を育てていましたが、ほとんどが水に浸かりました。

 矢目営農組合高橋清市組合長「(水は)ここ全部、ここまで来てる。草のここだけが生きているようなもの」

 2021年は38トンの大豆を収穫しましたが、2022年の収穫は見込めないと言います。

 矢目営農組合高橋清市組合長「もうどうしようもない、こうなったら。これが生き物には見えない、生きているなんていうのは。誰が見ても死んでるようにしか見えない」