全国の広い地域で出されていた津波警報は、３０日夜に津波注意報に切り替えられました。ほとんどの路線が運転を見合わせていたＪＲの在来線も、３１日は始発から平常通り運転しています。

　３０日、カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード８．７の地震があり、宮城県を始め全国の広い地域に津波警報が出されました。

　宮城県では仙台港で９０センチ、石巻港で７０センチ、石巻市鮎川で５０センチなど各地で津波が観測されました。

　　宮城県に出されていた津波警報は３０日午後８時４５分に津波注意報に切り替わりましたが、解除には至っていません。

　津波警報に合わせて、宮城県のＪＲのほとんどの在来線が３０日に終日運転を見合わせましたが、３１日は一部列車に運休があったものの、始発から平常通り運転しています。

　「みんな困惑していたので、自分もパニックになっちゃってしばらく何もできませんでした。いつも普通に電車に乗れているありがたみが分かりました」「津波といっても電車に影響が及ぶと思っていなかったものですから、ちょっとびっくりしました」

　仙台空港も３０日午後１０時ごろに滑走路の閉鎖が解除され、ターミナルビルも普段通り運用されています。３１日は午前９時時点で、機材繰りのために国内線１２便に欠航が決まっているということです。