2023年7月、宮城県栗原市の小学校に軽トラックで侵入し児童をはねてけがをさせた罪に問われている男の裁判で、検察は懲役5年を求刑しました。

 起訴状によりますと栗原市若柳の無職、小野寺章仁被告(35)は2023年7月、栗原市立若柳小学校に軽トラックで侵入し、児童3人をはねてけがをさせたとして、傷害と建造物侵入の罪に問われています。

 仙台地裁で開かれた裁判で検察側は「軽トラックで児童に衝突する前に減速するなど、悪いことを認識していて善悪を判断する能力は欠如していない」とした上で「社会に恐怖や不安を与えた犯行」だとして懲役5年を求刑しました。

 一方、弁護側は「小野寺被告は統合失調症で善悪の判断ができない心神喪失の状態だった」として無罪を主張しました。

 判決は22日に言い渡されます。