人工知能=AIを活用して、水揚げされた魚を自動で選別する装置の実証試験が宮城県の石巻魚市場で行われました。深刻化する人手不足の解消に期待が掛かります。

 石巻魚市場で行われた実証試験には関係者約20人が参加し、定置網漁などで水揚げされた魚が装置を使って選別される様子を確認しました。

 上野比呂企アナウンサー「選別装置は市場の規模によってカスタマイズが可能で、投入部の奥にある黒いボックスが魚種判定部というパート。更にその奥にあるのが仕分け部というパートになっています。従来ですと5人から6人必要だった人手が1人で済むということです」

 投入部に入れられた魚は3つのレーンに分けられます。その後、AI技術を使った画像処理で魚種やサイズなどを判定して計測します。判定で得た情報を元に選別する仕組みです。

 1分間に約300匹、1時間で6トンほどの魚を選別することができます。AI技術を活用することで、サバやマサバ、ゴマサバなど見分けづらい魚なども選別できるということです。

 石巻魚市場升祥史管理部長「職員の高齢化ですとかあるいは新入社員がなかなか入らない状況がありまして、今後どんどん進んでこれが実用化できれば市場としては非常にありがたいとは思います」

 装置は新年度には実用機が作られる予定で、2025年4月以降の実用化を目指します。