震災から13年目となった3月11日、被災地では夜も鎮魂の祈りに包まれました。

 震災で3553人が亡くなり、今も417人が行方不明の石巻市、南浜町のがんばろう石巻の看板前には約4000個のキャンドルが並び、訪れた人たちが震災の犠牲者たちに思いをはせました。

 児童と教職員約84人が犠牲になった石巻市の大川小学校では、当時の在校生の数と同じ108本の竹灯籠に明かりがともされました。

 次女を亡くした紫桃隆洋さん「2度とそういうことの無い、何かみんなで考える命を考える竹あかりだと思います。災害で亡くなってしまって13年、短いですよ。あっという間の13年だったなと思う」

 妹を亡くした人「震災直後の悲惨な状況から考えると、こういう温かな場所になるとは全然想像もつかなかったですし。その時々で一番いい方法をみんなで探っていけるような場所としてあり続けたらいいな」

 震災で子ども3人を亡くした石巻市の遠藤伸一さんは、能登半島地震の被災者へも思いを寄せて約100発の花火を打ち上げました。

 遠藤伸一さん「13年というのは早く感じていますね。あっという間だったなって。ここであった大きい悲しみから立ち上がってきたって子どもたちに伝わればなと」