仙台市の老舗書店、金港堂本店が4月で閉店することが分かりました。ビルの老朽化に加え、客足の減少で売り上げが落ち込んでいたということです。

 仙台市青葉区のサンモール一番町商店街にある金港堂本店の店頭には、4月末での閉店を告げる看板が置かれています。

 金港堂は横浜市の教科書出版社からのれん分けする形で1910年に創業しました。1966年に現在の場所に店を構え、仙台市の街の本屋として長く親しまれてきましたが、ビルの老朽化が進んでいるほか、近年の出版不況による売り上げの低迷もあり、やむなく閉店することを決めました。

 市民「本屋さんだんだん無くなっていって寂しいですね。思い出深い店ですね」「商店街を歩いていてふらっと入れるのもまたいい所だったので、店内も落ち着く感じでいるだけでもすごく好きだったので、ちょっと残念」

 閉店後、本店ビルは解体し仙台市の別の場所に本社機能を設けます。

 解体後の土地の利用方法は決まっておらず、泉区の泉パークタウン店と石巻店、大河原店の3店は営業を続けるということです。