発見された2人の遺体は結束バンドで手を縛られ、顔には粘着テープが巻かれていたということです。警察は事件の可能性があるとして捜査を始めました。

■何が?2人の遺体 河川敷で発見

 事件なのでしょうか。現場は栃木県那須町の山中です。川沿いにはブルーシートが敷かれ、捜査員ら複数の人が見えます。見る限り周辺に住宅などは確認できません。

 第1発見者は16日朝、立ち上る煙を見たそうです。

通報した人が所属する森林組合 「(Q.伐採現場に行く途中、煙が見えたということですが?)なんでこんな所にと下りていったら、遺体というか人の体みたいなものが見えたということです」 「(Q.何人くらい?)2人だったようです」

 警察によりますと、午前7時ごろ、那須町伊王野の河川敷で身元が分からない焼けた2人の遺体が見つかりました。

 気になる情報もあります。

通報した人が所属する森林組合 「手を結束バンドで縛られて、顔が粘着テープでぐるぐる巻きになっていたと聞いている。においはしたらしいです、かなり。ちょっとどういうにおいかは分からない。かなり異臭がしていたみたいです」

 現場で見つかった2人の焼死体。通報した人によると、結束バンドで手を縛られ、顔は粘着テープで巻かれていたという情報もあります。

 遺体が見つかったのは、那須塩原駅から東に15キロほどの近くにゴルフ場などがある山間部です。グーグルマップで見ると周辺は民家が点在し、車1台が通れるほどの道が続いています。

 現場周辺は、携帯の電波がつながらないそうです。

通報した人が所属する森林組合 「(Q.現場に電波は?)入らないですね」 「(Q.どんな経緯でこの事件を知った?)現場の人から一度見つけて電波が届くとこまで戻ってきたので。近くに職場の人の自宅があったので、そこに来て電話を掛けてということ」

 警察は事件の可能性があるとして、現場の状況を調べるとともに2人の身元の確認を進めています。

元警視庁刑事 吉川祐二氏 「(Q.事件性は?)この事件は早期から警察は事件の可能性があるという見立てをしております。結束バンドで手を縛られる、顔に粘着テープを巻かれる。第三者によることが非常に多く散見しているため、事件性が高いという判断をしたのだと思います」

「(Q.顔に粘着テープを巻くのはどういった意図?)生きたまま火を付けたとしたならば、声が出ないように口をふさぐ、顔をふさぐというのがあります。生きた状態で火を付けた時、相当な形相になる。その姿を見たくないという意味から粘着テープを巻く。身元の発見を少しでも遅らせようという考えがあったのだと思います」

「(Q.遺体が見つかった場所については?)遺体発見時間が午前6時すぎということで、これから人通りがあるかもしれないということで、容疑者は慌てて犯行に至ったということが考えられます」

「(Q.今後の捜査のポイントは?)発見された2人の遺体の身元の確認。身元が分かることによって動機につながっていくことがあります。この場所は防犯カメラはないと思いますが、現場にいたる途中の防犯カメラなどの映像によって普段、見掛けない車の発見。そのような捜査が進められていくものと思います」