新型コロナウイルスが5類に移行してから初めてのゴールデンウィーク。観光地や人気の店などで予想される大混雑を回避する取り組みを取材しました。

■予約サービスで混雑回避

 このゴールデンウィーク期間中、東海道新幹線ののぞみが全席指定席で運行。ホームの混雑緩和効果が期待されるなか、飲食業界でも新たなサービスが始まっています。

 開店前に約100食分が完売したのは東京の都市部から電車で1時間以上、東京・青梅市にある人気ラーメン店です。

ラーメンフィール店主 渡邊大介さん 「整理券の時は朝7時から配るんですけど、土日だと10時には(整理券)終わってしまうことも多かったので、10時に配った人が実際に料理を食べられるのは3時半とかになってくるので」

 わざわざ遠方から来ても3時間待ち4時間待ちは当たり前。売り切れて食べられない人も続出していたこの店。そんな状況を解消するために新たに導入したのが有料の予約サービスです。

 追加料金390円を払うことで客は好きな時間に店を予約できるようになり、今は待ち時間ほぼゼロを実現しました。ゴールデンウィーク前半のこの3連休はすでに予約でいっぱい。これが開店前に完売していた理由でした。

ラーメンフィール店主 渡邊大介さん 「東京からここまで来ると確実性がないとなかなか…(客は)もし行って食べられなかったらどうしようとかどうしても思うと思うので、予約できるということによって解消されるというか」

 「貴重な休日を待ち時間に費やすのはもったいない」。混雑時の待ち時間の短縮や事前に注文できる飲食店のファストパスと呼ばれる新たなサービスが今、注目されています。

 ただ、予約客で完売したことを知らずに訪れる客の姿も…。

ラーメンフィール店主 渡邊大介さん 「完全予約制でもないので、また挑戦して来ていただけたらありがたいです」

 この有料予約システムはドタキャンや無断キャンセルにも対応。店側のキャンセル被害を軽減しています。

有料予約サービス「テーブルチェック」PRマネージャー 望月実香子さん 「ご予約時にクレジットカード情報をご登録いただく必要があるので、キャンセルになった場合は事前にお店が設定したキャンセル料が請求行くようになっております」

 飲食店でのファストパス。今後、広がっていきそうです。