5日目を迎えたイスラエルとイランの攻撃の応酬は、イラン国営テレビが爆撃されるなどイスラエル側の攻勢が目立っています。

 (松本拓也記者報告)  イランは連日のように夜の間に大規模な攻撃を実施してきました。

 昨夜からきょうの未明にかけては、イスラエル北部を標的とした攻撃が複数回ありました。

 携帯電話のアプリが危険を通知しましたが、ここ数日と比べるとミサイルの数というのは限定的で、大きな被害というのは報告されていません。

 一方、イスラエルは攻撃の手を緩めていません。

 イランの首都テヘランへの攻撃を継続しているほか、「軍事利用されている」と主張して国営テレビを爆撃し、生放送中のスタジオで爆発音や煙が上がるのも確認されています。

 ネタニヤフ首相は、多数のミサイルを無力化したとしたうえで「勝利に向かっている」と強調しています。

 こうしたなか、イランがアラブ諸国の仲介で、イスラエルとの攻撃の応酬を終結させ、アメリカとの核協議を再開させることを求めているとウォール・ストリート・ジャーナルが伝えました。

 アメリカからの軍事支援を受けるイスラエルに対し、イランとしては事態の長期化を避け、収束を図りたい狙いが垣間見えます。