7月26日の夜行われた「隅田川花火大会」。約93万人が詰めかけ、周辺では厳重な警戒態勢が敷かれました。猛暑の中での一大イベント、舞台裏で何が。(7月26日OA「サタデーステーション」)
■都心は2日連続の猛暑日 開催の裏側
警察官 「浅草駅入り口は規制を行っています」
報告・仁科健吾アナウンサー(浅草駅周辺 午後9時ごろ) 「帰る人が駅周辺にどーっと集まっていまして大混雑しています」
26日の午後8時半に終了した、隅田川花火大会。午後9時になっても30℃近い中、浅草駅周辺は人であふれていました。
報告・仁科健吾アナウンサー(浅草駅周辺 午後9時ごろ) 「人が多くて熱気を感じるので蒸し暑いですね」
今年は2024年より2万人多い、およそ93万人もの観客が集まりました。これは、香川県の人口(約91万人)を超える数です。 江戸時代から続き、日本で最も歴史があるという隅田川花火大会。夏の夜空にかかる天の川を表現した花火など約2万発の花火が夜空を彩りました。
■猛暑日250地点超 都心も2日連続
報告・小山颯ディレクター(花火会場周辺 午後1時過ぎ) 「温度計は38度を記録しています。風はあるんですが、日陰がないので暑さがダイレクトに伝わってきます」
東京都心では、26日、2日連続の猛暑日となりました。花火の打ち上げまで、6時間あまり。日傘を重ねてテント状にし、暑さをしのぐ人たちもいました。
こちらの高校生は、初めて隅田川花火を見ると言います。そのため午前中から場所とりをしていました。熱中症対策として日傘に、小型のファン、ペットボトル飲料をそれぞれ2本ずつ持参しましたが…
午前中から場所とりする高校生 「全然ぬるい。めっちゃ熱いし。足りないくらい」
そこで氷を追加で用意しましたが、この暑さでどんどん溶けていきます。
午前中から場所とりする高校生 「溶けてきている やばいやばい」「口の中に入れて冷やしながら食べます」
デンマーク人観光客 「デンマークは涼しいので、この暑さはこたえます」「とにかく水分補給をたくさんします」
汲んでいるのは、東京の水道水。無料のため多くの外国人観光客が利用していました。大会本部は今年から外国人観光客のために英語のうちわ5000枚を配布しています。
■厳戒警備 前年上回る人出で混乱も
開催前から前年を上回る人出が予想されていた、今回の花火大会。
警察官 「混雑の原因になります左側に寄ってください」
警備態勢は厳重で、警察や警備員など、約6000人が対応に当たります。午後6時以降、会場周辺は一般車両の通行が禁止となります。第一会場の近くの交差点では、警察車両とバリケードで道を封鎖。人の流れを一方通行にし、滞留するのを防ぎます。
報告・矢谷一樹ディレクター 「一方通行になったことにより混雑し始めた」
スーツケースを持つ人も自転車を押す人も、皆一方向を目指すしかありません。こちらは、出前の配達員ですが、配達をキャンセルしたそうです。
出前の配達員 「たぶんみんな(配達員が)キャンセルしているからガンガン注文が来てる」
浅草駅前でも白い柵を持った警察官が道路を封鎖。今年から交通規制に使うフェンスなどの数を増やしたそうです。交通規制によって先に進めなくなり、困惑する人も。今年の運営費は、物価高の影響もあり3億5000万円と2024年よりも2000万円増えたと言います。 第二会場の花火が近くで見られる道路も午後6時から通行禁止となります。歩行者天国となり花火を観覧することができますが、まだ規制が始まりません。ようやく午後6時30分。
報告・畑中彩里ディレクター 「今場所取りが始まりました。皆さん一斉に走り出しています」
■93万人を魅了した2万発の花火
報告・仁科健吾アナウンサー 「今花火が打ちあがっています。みなさんスマートフォンをかかげています」
報告・田中昌貴ディレクター 「花火が打ちあがっています。大きな歓声があがっています。」
午前中から場所とりする高校生 「7時間くらい待ちました。価値ありましたね。頑張ってよかった。めっちゃ頑張ってよかった。めっちゃ綺麗でした」
オランダ人観光客 「グッド!」「イッツビューティフル!ベリーナイス」
日本在住のイタリア人 「めっちゃ綺麗。初めて。浴衣初めて。暑いけど大丈夫。」
■花火大会終了後、ゴミ放置も
報告・富樫知之ディレクター 「花火大会が終わった河川敷ですがそのままのシートが置かれています。さらに、こちらはほとんど荷物を置いていっているようです」
楽しい時間の中でも課題が残りました。