女川原発で計画されている使用済み核燃料の新たな貯蔵施設について、反対する市民団体が宮城県に対して同意しないよう求める署名を提出しました。

 市民団体の代表は25日、インターネットで集めた2796人分の署名を県の担当者に手渡しました。

 東北電力は、女川原発の使用済み核燃料について従来の水のプールに入れて冷却する方式ではなく、金属製の容器に入れ空気で冷やす乾式貯蔵施設を設置する方針で原子力規制委員会に申請し5月に許可を得ています。

 しかし、設置に当たっては県や地元自治体の事前の同意も必要です。

 市民団体は「核燃料サイクルが破綻しており、保管が長期化する」として乾式貯蔵施設に反対しています。

 原発の危険から住民の生命と財産を守る会高野博事務局長「私たちは(県に)同意しないでほしい。いったん同意してしまえば、女川原発が半永久的な核のごみ捨て場になる。一時保管の期限と搬出先を、きちんとした文書にして進めていってほしい」