IMF(国際通貨基金)はトランプ政権による各国への関税率が想定よりも低い水準にとどまるとして、今年の世界の経済成長率の見通しを引き上げました。
IMFが29日に公表した世界経済に関する最新の見通しによりますと、今年の世界の成長率を3.0%と予測し、前回4月の時点から0.2ポイント上方修正しました。
アメリカと中国が激化していた報復関税を5月に緩和するなど、世界的な関税の引き上げ幅が4月時点より小さくなったことなどを反映しました。
アメリカの今年の成長率の予測を1.9%と0.1ポイント引き上げたほか、日本も0.7%と0.1ポイント上方修正しました。
ただ、IMFはトランプ政権の関税政策は先行き不透明だとして、引き続き世界経済への打撃に懸念を示しています。