カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震について、千島列島の北部にあるセベロ・クリリスクの住民が発生の瞬間を語りました。

ビクトリアさん 「下から突き上げるような揺れで、家具から物や食器が落ち始めた」

 セベロ・クリリスクに住むビクトリアさんは地震が発生した時、シャワーを浴びていて、家族と急いで市内で一番高い丘の上に避難しました。

 港には2回ほど大きな波が押し寄せ、市内では水道から水は出るものの、電気とガスの供給は途絶えているということです。

 セベロ・クリリスクは、1952年に起きたカムチャツカ地震と津波で甚大な被害を受け、住民の間では地震の際にはすぐに高台へ避難するという習慣が共有されていて、ビクトリアさんは「食糧を分け合い、皆と助け合って過ごしている」と話しています。

 ロシアのタス通信は、セベロ・クリリスクで津波による人的被害はなく、大きな被害も出ていないと伝えています。