飢餓が深刻化するパレスチナ・ガザ地区で一連の衝突が始まってからの死者が6万人を超えたことが分かりました。

 ガザの保健当局は29日、2023年10月の戦闘開始以降、パレスチナ側の死者が6万34人に上ったと明らかにしました。

 このうち飢えによる死者は子ども88人を含む147人となっています。

 イスラエル軍は27日から一部地域での戦闘を停止し、これまで制限していた物資の搬入を緩和しました。

 ただ、国連機関が訴える一日あたりトラック500台分の物資には到底足りず、犠牲者のさらなる増加が懸念されます。

 イスラエル軍はガザ南部・ハンユニスでイスラム組織「ハマス」の戦闘員を排除したと発表するなど、攻撃の手を緩めていません。