甲府税務署の職員だった25歳の男が税金の滞納分として徴収した約88万円を横領した疑いで逮捕されました。

 甲府税務署の職員だった石井克樹容疑者は去年12月から今年5月にかけて、甲府市内の飲食店経営者から徴収した約88万円を横領した疑いが持たれています。

 警察によりますと、石井容疑者は滞納分として手渡しで徴収した現金を税務署の金庫に保管せずに持ち帰ったということです。

 石井容疑者は「間違いありません」と容疑を認めたうえで、「借金の返済とか生活費に使いました」と供述しています。

 逮捕を受けて東京国税局は記者会見を開き、岩井容疑者がギャンブルで借金があったと明らかにし、岩井容疑者を今月30日付で懲戒免職処分としました。

 佐藤栄一郎総務部長は「国民の皆様方の税務行政に対する信頼を損なうものであり、誠に申し訳なく、深くおわび致します」とコメントしています。