住宅地にも、立て続けに出没するクマ。この一週間、人身被害も相次ぎ、福島県で50代の男性が襲われけがをしました。岩手県では、5日前に女性の遺体が発見されましたが、その女性の捜索を行っていた消防団員の男性も、クマと遭遇していました。番組ではこの男性を独自取材。「クマの顔にパンチを入れる」までに至った、緊迫の一部始終を語りました。

■「顔にパンチ」”クマと対峙”一部始終

「クマだ。やば。がちクマ。本物だ」 25日、北海道・苫前町の国道沿いで撮影されたクマ。体長約1m。何度も撮影者の方を振り向きながら、ゆっくり、奥へと進んでいきます。 「野生のクマ、発見。降りたら危ないよね」 「うん」 「何か食べてる。やば、初めて見た野生のクマ。あっ食ってる」 山菜でしょうか…一心不乱に、食べていました。 (クマを撮影した人)「何かの新芽が出ていたと思うんですけど。最後お座り状態で何か食べていた。逃げる感じではなかったんですよ、焦って。人間には慣れているんじゃないかと思いました」 秋田でも… 「あ、いた。草食べてる。あ、いる」 25日、秋田市内の老人ホームに出没したクマ。こちらは、草を食べているようです。人の気配を感じたのでしょうか…くるりと振り向き、カメラの方を見ます。 「(ドア)閉まっているよね。怖い怖い」 「やだ、ちょっと。見える見える、上から。鍵かけとく、ちょっと、鍵、今あっち行ったから鍵かけとく」 「でか、あれはなに、成獣なの?」 「成獣だね。成獣」 目撃した人は… (クマを目撃した人)「お尻がこれくらいで、長さ1m以上ありましたね。不安ですね。やはり危険なんですよね。食べ物があるっていうのは…」 早くも住宅地に出没し始めたクマ。悠々と歩き回っています。

26日も人身被害が…福島市で午前9時半ごろ、50代の男性が妻と山菜取りをしていたところ、体長約1mのクマに襲われました。男性は両足を噛まれるなどして、病院に搬送されましたが、命に別状はありません。 同じ福島では、22日、自衛隊員がクマに襲われけがを… 岩手では、21日、警察官がクマに顔や腕を噛まれ重傷。その現場近くでは、女性の遺体が発見されました。体には、動物によるものと思われる傷跡があったといいます。

遺体発見の前日、同じ場所でクマに襲われた消防団員が、緊迫の一部始終を語りました。 Q.クマが顔の近くまできた? (クマに襲われた地元の消防団員(44))「来たんだけど、クマがこう襲おうとして、こうやってきたんだけど、もう殴ってるから」 Q.カウンターパンチ食らわせた? 「うん」 それは、消防団員5人で女性を捜索していた時のことでした。 (クマに襲われた地元の消防団員)「光が見えて、女性の所持品が光ったのかなと思ったら光が左右に。要はクマの目なんだよね。なんだって思ってるうちに、なんか気付いたら5mぐらい先にいて、やばいクマだって、それの1番前のやつがこうなってて、2番目にいたやつが『うお、まじ、クマじゃん』ってなって、逃げたから、逃げたやつを追うわけだよねクマはね。顔さえなんとかカバー出来ればいいかなと思ってこうやったんですよ」 Q.パンチしたってことですか? 「パンチですね」 Q.クマの顔パンチしたってことですか? 「顔パンだね、たぶん」 クマと対峙(たいじ)したのは30代の消防団員。反撃に驚いたのか、クマはすぐにその場を立ち去ったといいます。 (クマに襲われた地元の消防員)「(襲ってきたのは)一瞬だもん。20m先に(目の)光があって数秒後にはもう5m近くにいるんですけど、クマが足音立てて走ってくる音とか全然聞こえない。怖いっていうか、やばいよな。もうやられたと思うんじゃない、思ったね」 紫波町は緊急事態宣言を出し、警戒を呼び掛けています。

4月26日『有働Times』より