仙台市の消防団で不正請求が行われていた問題について、現役の消防団員がkhbの取材に対し、自らが行った不正請求の実態を証言しました。
仙台市では、青葉消防団の分団が実際には活動していない分の報酬約25万円を市に請求していた他、宮城野消防団の分団でも不正な請求があったことが分かっています。
宮城野消防団の分団で、団員の活動報酬を市に請求する業務などを行っていたAさんが、不正の手口を証言しました。
【消防団員Aさん】 「消防団員の中には幽霊団員と言って、1年間のうちに全く出てこない団員が何人かいる。活動していない団員に対して、架空の活動を請求したことにして、不正に報酬を受給させるということをしておりました」
幽霊団員の不正請求は2024年度の2件でしたが、他の手口でも約110件50万円ほどの架空請求をしたと話します。
【記者】幽霊団員以外の架空請求は、どういう手口でやるんですか
【消防団員Aさん】「年度末の2月や3月になってくるとある程度、報酬枠の予算が余ってくるので、架空の活動をしたことにして、予算枠ぎりぎりまで活動報酬を請求します。
【記者】どうやって活動したことにするのでしょうか
【消防団員Aさん】消防局に活動報酬を請求する際には、こうした書類で行います。団員が何月何日にどこで何をしたか、そして出た団員の名前。この場合、金額は4200円です。
私が過去にさかのぼって、自分が請求した分で、どれが不正請求なのかということを分かりやすく色をつけました、
青というのは間違いなく出動してます。赤というのは確実に架空の請求です。
例えば2月22日、大雪消火栓確保をみんなでやったことになってますけども、こんなことやってません。これは全部うそですね」
Aさんは、他の団員とのメールを示しながら、こうした不正は長年引き継がれてきたと証言します。
【消防団員Aさん】 「こちらのメールは、幽霊部員に対して、活動ゼロなんだけども報酬を付けろといった分団長からの指示です。」
「了解しました、こちらでうまくやります。というのは私のメールです。」
「私の前任者からの連絡で自分がやっていた時、1年間、何の行事にも参加してない団員に対して2回分は職務報酬を出していました。対応してくださいと来ています」
「ですから、こうした不正は私だけがやったことじゃなくて、ずっと組織的に継続的に、前の年もその前の年も、ずっと前から行われていたということです」
こうした不正請求に対し、仙台市消防局がチェックするのは難しいと、Aさんは指摘します。
【消防団員Aさん】 「チェックする方法がありません。こういった問題が出てから他の書類の添付等を義務付けておりますけども、その添付する書類自体、架空の書類を作られたり改ざんされれば、全く意味をなしません」
Aさんは、消防団のこうした不正を明らかにしようと仙台市に住民監査請求をしています。
【消防団員Aさん】 「私自身も不正に手を染めていますので、自らはもう当然処分を受けることは覚悟しておりますし、最悪、刑事訴追、刑事告発等もされる可能性はあります。
それでも現状を改選したいと訴えます。
【消防団員Aさん】「消防団に入ってくる方は、本当に純粋に地域のために、何かできることは無いかなと思って入ってくる方がほとんどです。」
[そういった方々に、やはり私と同じような不正をさせたり、同じような思いをさせたくはないので、やはり不正の根は断つべきだと思います。」
khbでは、消防団の問題について、引き続き取材を続けていきます。自分の地区の消防団で「こうした問題がある」などといった情報があれば、khbのホームページのフォームなどからお寄せください。