みやぎサーモンのブランドで知られる養殖ギンザケ。ウクライナ情勢の影響でサーモンの輸入が難しくなっていることもあり、高値での取り引きが続いています。

 宮城県南三陸町戸倉地区の沖合では14日朝、いけすで育てたギンザケ約4トンが水揚げされました。

 みやぎサーモンのブランドで知られる養殖ギンザケ。

 例年、今の時期は1キロ当たり600円ほどで取り引きされますが、14日は800円以上と約2割、高値となりました。

 こうした高値は、3月中旬の初水揚げから続いています。背景には、ウクライナ情勢があります。

 ロシアがヨーロッパ各国の航空会社に対し領空の飛行を禁止したため、生で輸入されるサーモンの7割以上を占めるノルウェー産が空輸されにくくなっています。

 県漁協戸倉銀鮭養殖部会佐藤正浩部会長「外的要因で(価格が)上がられても、こちらとしては複雑な気持ちですね。みやぎサーモンが知れ渡って美味しいということを確認していただければ良いのかなと思いますけどね」

 こちらは地元の水産加工会社です。ノルウェー産サーモンの刺身を扱っていましたが、現在は全く入手できなくなっています。

 そのため、安定して確保できる県産の養殖ギンザケに期待を寄せています。

 マルセン食品三浦洋昭社長「(養殖は)安定して水揚げが確保できるので、そこに向けて事業や確保の計画であったりしやすいので、(養殖ギンザケの)量が増えることを加工業者としては期待したいところです」