蔵王山の火山活動に備え、冬の期間を含め24時間リアルタイムで監視できるカメラが設置されました。

 9日、宮城県の蔵王町役場で運用開始式が開かれ、周辺自治体の市長や町長らが監視システムのスイッチを入れました。

 蔵王山は県内有数の活火山で、2018年1月には火山活動の活発化で噴火警戒レベルが引き上げられるなど、常に監視できる体制が求められていました。

 しかし、山頂にある蔵王町や気象庁のカメラは、電源が重油の発電機や太陽光発電のため、これまで冬場や夜間の監視ができませんでした。

 そこで国土交通省が総工費7億円をかけ、麓と山頂を、地下に埋設した電線や光ケーブルでつなぎ、風や雪に耐える新たなカメラを設置して24時間365日の監視が可能になりました。

 村上英人蔵王町長「一番は住民、観光客を守ることがすぐに、あとは各関係者の皆さんと横の連携を取りながらすぐ対応できることが一番の強みだろう」

 カメラの映像は、蔵王町役場など関係機関にリアルタイムで配信されるほか、国交省のホームページで10分ごとの静止画を見ることができます。