新型コロナウイルスの感染者数の高止まりが続く中、仙台市若林区のクリニックでは仕事始めの5日、PCR検査などの患者の対応に追われました。

 上野比呂企アナウンサー「若林区の七郷クリニックです。203年最初の診療日の5日、診察に訪れる方、そして、PCR検査を受けに来る方で駐車場はほぼ満車の状況となっています。診察開始から1時間半足らずですが、これまでで30人の方がPCR検査を受けに来ているということです」

 こちらのクリニックでは、年末年始の休みが明けた5日から新型コロナのPCR検査やその予約に追われました。

 今シーズンは、医療現場では見分けがつきにくい新型コロナとインフルエンザの本格的な同時流行が懸念されています。

 宮城県では1医療機関当たりのインフルエンザの患者数が12月19日の週から流行期の目安を示す1人を超えました。

 七郷クリニック阿部基院長「インフルエンザとコロナの同時感染の方は当院では今のところ3、4人ですけども、12月の初旬に第一例。当院では30代くらいの若い方が多いのですが、(熱は)40度位で本当に体も痛いし体もつらいよという感じで見ただけでつらそうだなと」

 こうした中、阿部院長が頭を悩ませているのが慢性的な薬不足です。

 こちらのクリニックでは、2022年9月から解熱剤やせき止めなど、一般的な風邪の症状に使う薬が品薄で綱渡りの状態が続いています。

 七郷クリニック阿部基院長「ブルフェンという解熱鎮痛剤がありますけど、これの大人用の1錠が200ミリなんですけど、それが残り16錠しか薬局にないと。しょうがないのでブルフェンの100ミリ、子ども用(の容量)ですが、1回に2錠飲んでいただく形で対応している。1日40人から50人のペースでいくとあっという間に底を突く。私も開業して二十数年経ちますけど、初めてのことなので、本当に危惧している状態です」