宮城県産のイチゴのタイへの輸出が2月から本格的に始まりました。生産者と食品商社がタッグを組み、みずみずしいイチゴをタイへ届けます。

 イチゴの輸出に取り組んでいるのは、山元町と蔵王町にある5つのイチゴ農家です。

 輸出用のイチゴは1パックが250グラムで、2月から週に1回640パックずつ出荷しています。

 28日は農家らが集まって、飛行機での輸送の際にイチゴを傷めないようなパック詰めの方法などを確認しました。

 これまでもイチゴの輸出に取り組む農家はありましたが、出荷量が不安定で物流のコストや店頭での価格が上がってしまったり、鮮度を保つのが難しかったりする課題がありました。

 そこで、5つの農家が協力して安定した出荷量を確保し、低温物流のノウハウを持つ食品商社と連携することで、鮮度を保ったままイチゴを海外に届けられるようになりました。

 収穫後、山元町の農園の保冷庫に集められたイチゴは保冷梱包され、成田空港へ。

 飛行機でタイに運ばれ、再び保冷車で小売店に届けられます。

 宮城県産のイチゴはタイでも好評で、今シーズンは5月末までの約4カ月間で約3万パック、1000万円分の出荷を目指しています。

 山元いちご農園岩佐隆社長「少しでもおいしいイチゴを外国の人たちにも食べてもらいたいという思いがありますので、そこを考えるとこれからの取り組みに期待して、我々も一生懸命頑張ってやっていければなと思っております」

 アライドコーポレーション今井政樹さん「宮城県の(イチゴの)特性、特徴をしっかり海外のお客様に伝えるべく、流通業としての仕事をしていきたい」