食卓に欠かせない卵の価格の高騰に歯止めが掛かりません。卵を使った商品の出荷が滞り、スーパーでは一部の商品が入荷できない状況となっています。

 上野比呂企リポート「仙台市若林区のスーパーです。卵はМサイズ1パック税込み280円です。2カ月前が205円だったので75円値上がりしている状況です。こちらのお店では過去最高の価格だということです」

 若林区の生鮮館むらぬしです。安さを売りにするこちらのスーパーでもMサイズ10個入り1パックが280円と、1年前に比べて5割近く値上がりしています。

 買い物客「高すぎるのでチラシを見て安いところを探して買ったり、卵焼きとか目玉焼きとかですけどあとは海老玉とかそういうのでかさ増ししてます」「うちは3人家族で1週間で1パック位は使ってるかな。前はお弁当もだから1パック半くらい。買い控えちゃう」

 JAグループの鶏卵販売専門会社、JA全農たまごによりますと、卵の卸売価格の目安とされる東京地区のMサイズ1キロ当たりの価格は2022年1月の時点で151円。

 価格は上がり続け2月は327円、14日時点では340円と、値上がりに歯止めがかかりません。

 生鮮館むらぬし村主芳治店長「クリスマスが終わると需要が落ち着いて卵の値段は下がるんですけど、そこからずっと上がりっぱなしでちょっと異常過ぎますね」

 また、販売元が卵を使用した一部の商品に出荷制限を掛けていて、カステラやプリンなどで入荷できない商品も出始めています。

 生鮮館むらぬし村主芳治店長「(業者からは)下がることは1年かかるんですかね、そんな感じのことは言ってましたね。その他の商品をなるべく安く買ってもらおうという感じでやっていますね」

 こちらのスーパーでは、月に4回行っていた卵の特売日を2回に減らしましたが、卵は食卓に欠かせない食材の一つでもあるため、赤字覚悟で続けていきたいと話していました。