宮城県岩沼市の海岸で、保育士の女性を殺害して遺棄したなどの罪に問われた男の裁判員裁判が始まりました。男は起訴内容を認め、検察側は「交際関係をめぐりトラブルがあった」と動機を指摘しました。

 「職場に忘れ物を取りに行く」。小学校低学年の息子に言い残して外出した仙台市太白区鹿野の保育士、行仕由佳さん(当時35)は2025年4月13日朝、岩沼市下野郷の海岸で遺体で見つかりました。胸には、刃物で複数回刺された傷が残されていました。

 行仕さん殺害や死体遺棄などの罪に問われている佐藤蓮真被告(22)の裁判員裁判が4日から始まりました。

 高校時代から行仕さんを知る友人も、傍聴に訪れました。
 國井梓さん「行仕のためにも遺族のためにも、厳重処罰しか求めてないです」

 佐藤被告は、白いワイシャツと黒のスーツを着て法廷に現れました。裁判長から、起訴内容に間違いがないか問われると。
 佐藤被告「間違いありません」
 殺人や死体遺棄についての起訴内容を認めました。

 検察側は冒頭陳述で、2人の関係性や動機を指摘しました。
 検察側「行事さんとは交際関係で100万円以上を借金していた。妊娠が発覚し結婚を迫られたことから煩わしいと考え、殺害に至った」
 結婚を迫られた直後には「人を殺す薬」「消波ブロック落ちるとどうなる」などと検索していた履歴や計画を書いたメモが残されていて「計画性があった」と主張しました。

 一方、弁護側は。
 弁護側「一時的な関係で交際関係ではなかった。ジムに報告すると告げられ、選手生命が経たれると思い殺害に至った」
 キックボクシングのプロ選手だった佐藤被告は、自身の将来を左右する重要な試合を控える中、結婚を激しく迫られたと説明し「佐藤被告の未熟さによる犯行だ」として情状酌量を求めました。

 裁判は量刑が主な争点となり、17日に判決が言い渡されます。