将来の医師不足などに対応しようと、オンラインで医師と患者をつなぐ診療カーを使った診療が、仙台市で始まりました。
診療カーは、患者の元に出向きオンラインで医師の診察を受けることができる仕組みで仙台市や市医師会、NTT東日本などが普及に向けた実証実験を行ってきました。
ドライバーと看護師だけが現場に行き医師の指示で診察や測定を行うため、将来想定される医師の不足や高齢化に対応するとして期待が寄せられています。
サービスを始めるに当たり、車両の内部が公開されました。
小笠原侑希記者「車の中には医療機器が搭載されていて、モニターを使ってオンラインで医師の問診を受けられるようになっています」
実証実験では軽トラックを改造した車両が使われていましたが、手狭という意見が寄せられたため大型の車両に変更する改善が施されました。
オンラインで行う医師の問診については、今後大型のディスプレイを導入し、実際に対面しているような感覚で受けられるようにする予定です。
仙台市医師会安藤健二郎会長「遠く離れた医者に正確に画像とか音声とか聴診の音を伝えてもらうってことができれば、かなり医療は充実するのではないかと思います」
2023年度は、仙台市内の3つの病院で計15人から20人の患者に対応する予定です。
仙台市医師会安藤健二郎会長「医療過疎の地区にこうした車を運用させて、医者が十分に時間を作って回れないような地域をカバーできるシステムを作っていきたいと思っています」