11月になってから、中国との外交で仙台市へのジャイアントパンダ貸与が話題に上り、再び期待が高まっています。八木山動物公園が着々と準備を進めています。
22日、北京を訪問した公明党の山口代表が中国共産党序列5位の蔡奇氏に仙台市へのパンダ貸与を求める郡仙台市長の新書を手渡しました。蔡奇氏は「意思疎通を深め、前に進んでいこう」と前向きな姿勢を示したということです。
仙台市は、東日本大震災の復興のシンボルにしようと震災直後からパンダの誘致を目指しています。
郡仙台市長「パンダで子どもたちを笑顔にという思いで、誘致活動を続けてきたところでございます。八木山動物公園では種の保存に積極的に取り組んできましたし、パンダの繁殖についても勉強に行かせていただいたりしていたところでもございます。そういう意味では、改めて少し動きが出てきたなと理解をしているところです」
一時下火になっていたものの再びパンダの誘致が浮上し、誘致先となる八木山動物公園は期待を寄せています。
八木山動物公園門馬正樹園長「今回こういった動きがあったということは非常に意義のあることだと受け止めております。非常に人気のある動物ですので、ジャイアントパンダが来たということで当園に興味を持って多くの方が来てくだされば、大変我々としてもうれしく思います」
八木山動物公園では2021年、施設の老朽化に伴う再整備計画を策定しました。動物の展示エリアを3つに分ける計画ですが、その中にはジャイアントパンダの文字があります。
八木山動物公園門馬正樹園長「パンダの飼育展示の予定地は、門から入って真正面で非常に良い場所でもありますので、多くの方にジャイアントパンダを見ていただきたいと思ってはおります」
来園者「東北にパンダが来たらいいですよね。かわいいパンダが来たら人がいっぱい来るんじゃないですかね」「人気者なのでお客様がいっぱい来て、子どもさんたちも喜ぶんじゃないんでしょうか」
コロナ禍前は、職員がパンダの繁殖や飼育方法を学びに毎年中国を訪れ、受け入れの準備を進めてきました。
八木山動物公園門馬正樹園長「準備についてはきちんとやってきたつもりであります。これまでの仙台市の取り組みが実って、是非パンダに来ていただきたいですし、来ていただいたときには、ぜひ多くのみなさまに見ていただいて、八木山動物公園をもっともっと好きになってくれれば我々としてはこんなにうれしいことはありません」