津波に流された人を早期に発見できるGPS付きライフジャケットの実証実験が、宮城県南三陸町で行われています。

 GPS付きライフジャケットは、防災用品を製造する東京都の企業が開発しました。

 海に浮かんだ状態で、5キロ以上離れた場所でも通信が可能で実用化に向け実証実験が進められています。

 実証実験では、要介護者にライフジャケットを着用させる時間を計測し改善点を確認しました。

 参加者からは「伸縮性がほしい」「急いでいる時にファスナーは使いにくい」といった声が出ました。

 ガーディアン72有馬朱美社長「東日本大震災で被災した人たちの思いが詰まって、それがこれから先に災害に対応できる。そういうものにしていきたいと思います」

 志津川漁港では、カキむき作業中に地震が発生したという想定で、作業服や手袋のまま着用する実験が行われました。

 GPS付きライフジャケットは、今後も実証実験を重ね、6月ごろの実用化を目指しているということです。