宮城県で給食を飲んだ児童生徒が体調不良を訴えた問題で、仙台市教育委員会は17日から3週間ぶりに給食の牛乳提供を再開しました。

 4月25日、仙台市など宮城県10の市と町の給食で、東北森永乳業の牛乳を飲んだ児童生徒ら1000人以上が腹痛や吐き気などを訴えました。

 仙台市教育委員会は、保健所による検査で食中毒の原因となる菌が検出されなかったため17日から小中学校で給食の牛乳提供を3週間ぶりに再開しました。

 太白区の長町小学校でも牛乳の提供が再開され、児童が安心して飲めるよう給食を前に試飲が行われた後、校長による全校放送がありました。

 茂泉和浩校長「色々な検査をして牛乳を調べましたが、特に問題は見つかりませんでした」

 仙台市教育委員会は、夕方までに牛乳による体調不良が無かったかを調査することにしていて、これまでに報告は無いということです。

 児童「めっちゃおいしかったです。久しぶりに飲んで。牛乳大好きなんで無いと悲しい」「すごくうれしいです。牛乳が大好きなので、戻ってきてくれて本当にうれしいです」「骨とか作ってくれるから体に良いし、好きになりました」

 菅原崇教頭「安全確認の態勢強化をしながら、でき得る限りの不安の軽減に努めていきたい」

 仙台市教育委員会は、牛乳の提供再開に当たり不安がある児童や生徒は飲まなくても良いという対応を取っています。 

 宮城県の自治体で、17日から給食の牛乳提供を再開したのは仙台市と多賀城市です。
 ほかの自治体の対応は、20日からは塩釜市、利府町、岩沼市、27日からは角田市と松島町。28日からは丸森町、6月3日からは亘理町が再開する予定です。
 名取市、七ヶ浜町、山元町は17日時点で再開時期は未定ということです。