宮城県が進める4病院の再編構想について、東北労災病院の労働組合が職員を対象にアンケートをした結果、回答した職員の7割以上が「富谷市への移転に反対」と答えたことが分かりました。

 県は、仙台市青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを富谷市に移転して集約する方針です。

 この構想について東北労災病院の労働組合が職員を対象にアンケートを行ったところ、全職員の約2割に当たる181人が回答しました。

 「移転についてどう思うか」の質問に対しては、「反対」が51.4%「どちらかといえば反対」が22.7%で計74%を占めました。

 「移転した場合、勤務の継続は可能か」との質問については、60.2%が「困難」と答えました。移転に反対と答えた職員の中には「今後の情報が無く不安」「移転するなら退職せざるを得ない」といった意見がありました。

 県医労連小玉高弘書記長「反対の意見が大半を占めているということで、患者や住民だけではなく職員にとってもためにならない医療政策はやめてほしいと、即撤回をしてほしい」

 移転に賛成の職員からは「このまま台原にいても経営改善は見込めない」「移転するならインフラも整備してほしい」といった声が寄せられたということです。