古代から東洋と西洋の交流に重要な役割を果たしたシルクロードの名宝を集めた特別展が、9日から宮城県多賀城市の東北歴史博物館で始まります。

 khbなどが主催する世界遺産大シルクロード展の開幕を前に村井知事などが出席して開幕式が行われ、中国文物交流センターの周宇副主任が「シルクロードが重ねた歴史を体感し、文明文化への理解を深めることを期待します」とあいさつしました。

 会場には日本の国宝に相当する、中国の一級文物と呼ばれる宝物45点をはじめ、中国各地で発見された日本初公開を含む約200点の名宝が展示されています。

 1世紀から5世紀ごろの草花の模様が織り込まれたブーツや、11世紀初めにマニ教の僧に送られたソグド文字の手紙など貴重な品々を目にすることができます。

 東北歴史博物館学芸員 山田凜太郎さん「実際に作品をご覧いただいてシルクロードの各地でどのようなものがあるのか、その多様性や美しさに注目して感動していただければ喜ばしい限りです」

 世界遺産大シルクロード展は、多賀城市の東北歴史博物館で4月9日から6月9日までの開催です。