宮城県ではかつては県南のみに生息していると言われていたイノシシですが、4日から県北の気仙沼市で相次いで目撃されています。

 気仙沼市の住宅から撮影された映像です。体長1メートルほどのイノシシが、庭先に生えた植物を鼻で突き足早に去っていく様子が捉えられています。

 目撃者「庭を横切って来たきたところを見つけて。ゆっくりでした。落ちついている感じで」

 警察によりますと、4日から10日までに気仙沼市赤岩五駄鱈地区の周辺で、8件の目撃情報が寄せられています。

 気仙沼市では2018年に初めてイノシシによる農作物の被害が確認され、2022年度には34頭が駆除されるなど増加傾向にあります。

 目撃者「初めて見ました。玄関開けて鉢合わせしたらどうしようかなとか」

 市街地での目撃が相次いだことを受け、気仙沼市は10日にわなを設置し警察がパトロールを強化しています。

 イノシシに遭遇した際には、不用意に近付かず刺激しないようにゆっくりその場を離れるよう呼び掛けています。