ドイツの検察当局は、中国の情報機関のためにスパイ活動をした疑いで、欧州議会の議員のスタッフの男を逮捕したと発表しました。

 ドイツ連邦検察庁や地元メディアによりますと、逮捕されたのは、ドイツの極右政党に所属する欧州議会議員のスタッフで、ドイツ国籍を持つ中国出身の男です。

 男は親中派とされる議員のアシスタントを4年前から務める傍ら、欧州議会に関する情報を中国の情報機関に繰り返し漏らしたほか、ドイツ在住の中国の反政府活動家を対象にスパイ活動をした疑いが持たれています。

 男はおよそ10年前にドイツ当局に「情報提供者」として自ら名乗り出たものの、中国の二重スパイの可能性があると疑われていたということです。