フランス・パリの中心部を流れるセーヌ川に5日、3カ所の遊泳スポットがオープンし、102年ぶりに市民の遊泳が解禁となりました。

 水質汚染が深刻で、1923年から遊泳が禁止されていたセーヌ川に5日、3カ所の遊泳スポットがオープンしました。

 フランス政府とパリ市は、去年夏のオリンピック・パラリンピックで競技を実施するために約2400億円かけて水質改善に取り組み、今回、102年ぶりに遊泳が解禁されました。

パリ市民 「歴史的なタイミングだからと、一番乗りするために午前5時半に起きました」 「(この体験を)皆に話したいな」 「僕の子どもと孫たちにもね」

 遊泳スポットは去年夏のパリオリンピック・パラリンピックの「レガシー【遺産】」と位置付けられていて、5日から来月31日までの約2カ月間、無料で開放されています。

 去年のオリンピック・パラリンピックではセーヌ川でトライアスロンなどの競技が実施されましたが、雨が降ると水質が悪化し、一部の日程が変更され、競技後に体調不良を訴える選手も相次ぎました。

 パリ市は毎日、遊泳スポットの水質を検査し、基準を満たさない日は閉鎖する予定です。