参議院選挙が公示され、改選数1の宮城選挙区には7人が立候補を届け出ました。石破政権の政権維持を懸けて、物価高対策や社会保障政策などが争点となるとみられます。
参院選宮城選挙区に立候補したのは、届け出順にチームみらいの新人、角野為耶候補。れいわ新選組の新人、石井義人候補。立憲民主党の現職、石垣のりこ候補。参政党の新人、ローレンス綾子候補。自民党の新人、石川光次郎候補。無所属の新人、中村高志候補。NHK党の新人、前田太一候補の7人です。
自民党新人の石川光次郎候補は、物価高対策として国民に一律2万円を給付することや、人口が減少する中で国のシステムを変えていく必要があるなどと訴えました。
石川光次郎候補(自民・新)「今政治が過渡期であります。政治に対する国民の信頼は、非常に落ち込んできていると思っております。中央と地方の格差、これをしっかり縮めていかなければ、この地方の繁栄は望めない」
石川候補は19年間宮城県議会議員を務めた現場主義を強調し、生まれ育った仙台市宮城野区でマイクを握り支援を訴えました。
石川光次郎候補(自民・新)「今、物価高や米の値段、様々な国内の政治課題が山積している。政治が変わっていかなければいけない。やはり組織というものは新陳代謝を図って、新しい血を注ぎ込んでいかなければいけない。その起爆剤になりたい」
立憲民主党の現職、石垣のりこ候補はトレードマークの白いスーツ姿でマイクを握り物価高から国民を守ると訴えしました。
石垣のりこ候補(立憲・現)「今回の選挙の争点、まさしく物価高からあなたを守り抜く。暮らしを支えていくために消費税を守り抜くと言っている。そうした政党に今回の参院選勝たせるわけにはいきません」
消費税を守るとしている自民党を批判した石垣候補は、第一声の後に仙台市太白区などを回り、野党が議席の過半数を確保する意義を訴えました。
石垣のりこ候補(立憲・現)「今ほとんどの野党が、消費減税やろうと言っているんです。無くしてもいいと言っているところもあります。ここがまとまって野党が力を持ったら、今暮らしが大変なところ、皆さんの生活をお支えできる消費減税が実現できるんじゃないでしょうか」
仙台市青葉区の街頭で第一声を上げた、れいわ新選組の新人、石井義人候補は消費税の廃止が第一だと強調しました。
石井義人候補(れいわ・新)「失われた30年を取り戻す。まずは経済、消費税はいらない、消費税はゼロ、消費税は廃止を訴えてここまでやってきた。6年間言い続けてきた消費税廃止、今が最大のチャンス」
午後に仙台市太白区などを回った石井候補は、米の価格が非常に上がっていることに触れ、農林水産予算を現在の2兆円から5兆円へと大幅に増やすことなどを訴えました。
石井義人候補(れいわ・新)「農林水産予算、当時は4兆円もあったんです。今はどうですか、2兆円しかない。2兆円しかなければ、お米を高く買い上げて国民に安く売ることができない。日本の元々良かった農政、もう一度戻していこうと考えております」
参政党新人のローレンス綾子候補は、仙台市宮城野区の事務所近くで第一声を上げ、物価高などに対応するため減税と積極的な財政出動が必要だと訴えました。
ローレンス綾子候補(参政・新)「日本人の賃金は30年も上がっていない。それだけではなく、消費税が一般庶民に重くのしかかっている。私たちは減税、積極財政を訴えています」
仙台市の市街地を中心に街頭演説をしたローレンス候補は、政党カラーのオレンジ色を身に着けた支持者らが駆けつけました。
ローレンス綾子(参政・新)「今回、日本人ファーストというスローガンを掲げている。つまり、まず日本人の普通の庶民が幸せになるために政策を考えて、一生懸命働くのが政治でしょと言っているんです」
NHK党の新人、前田太一候補は届け出を済ませた後、街頭に立ちました。元神奈川県警の警察官の前田さんは現在、契約社員で東京都の飲食店に勤めています。
前田太一候補(N党・新)「ロシアがクリミア併合でクリミア地域の方に配った物何だと思いますか。それはテレビです。テレビは国民を洗脳する装置です。チューナーレステレビを買いましょう」
チームみらいの新人、角野為耶候補は仙台市青葉区一番町でテクノロジーを生かした国づくりを訴えました。宮城県大和町出身で東京大学大学院卒業の角野候補は、AIエンジニアとして活動しています。
角野為耶候補(みらい・新)「出馬した理由はAIエンジニアのバッググラウンドを生かし、宮城の課題と国の課題、テクノロジーに関する知見を生かして解決していくため」
無所属の新人、中村高志候補は、自らの議員報酬を使うことなどで宮城県民の消費を喚起したいと訴えます。 2022年に仙台市に移住し、不動産賃貸業を営んでいます。
中村高志候補(無・新)「物価高に見合うように給料が上がれば(物価高も)克服できると思っていますし、物がどんどん売れれば売れた分だけ作った人たちは潤うので、経済がどんどん回ると思う」
宮城県の有権者数は2日現在190万2894人で、4日から期日前投票が始まります。参院選は20日に投票が行われ、即日開票されます。
今回の参院選、有権者は何を重視して1票を投じるのでしょうか。大票田の仙台市で聞きました。
鈴木奏斗アナウンサー「皆さんは今、政治に何を求めているのでしょうか。投票のポイントを聞きます」
「税金とかじゃないですか、やっぱ税金高いじゃないですか。ゼロは無理だから消費税を5%ぐらいにしてくれる人。社会保険高いですよね、年金とかも」
「将来的に子どもが安心して暮らせるようにしてほしいので、子育て支援とかをもう少し充実させていただければ。遊び場が少ないのと、もうちょっと給付金というか、そういう面でもサポートしていただければなと思います」
「円安とか、海外の情勢ですね。考えられないようなことが今、次々と起こっていますから。現実問題としてどうやってやっていくのかについて、どういうノウハウがあるのか、それを候補者の方々からお伺いして決めたいと思っています」
「現時点で少子化がすごく進んでいるというところと、歳を取った時に生活の負担が多くてという話も仕事柄、たくさん耳にすることが多いので。一定の世代だけではなくて、色々なところに目を向けていただけるところに入れたいなという部分はあります」
「本当、最近何でも高いので、そういうのが少し抑えられたら良いなと思っていますね。少しでも生活が良くなるようにっていう」
「やっぱり戦争の無い日本をずっとこのまま維持してもらいたいですね。人の命を大事にしてもらいたい」