農林水産省は今年6月まで1年間の主食用のコメの需要量が、当初の見通しよりおよそ40万トン上振れしていたとの試算を公表しました。
農水省が今年5月に示したデータでは、6月末までの主食用のコメの需要量は674万トンと試算されていました。
しかし、30日に農水省の審議会で示された最新の試算では、需要量は711万トンで、当初の見通しより37万トン多いことが分かりました。
コメの需要の見通しを巡っては、実体との乖離(かいり)が大きいため、需給が逼迫(ひっぱく)して価格高騰につながったとの批判が上がっていました。
農水省はコメの価格高騰や品薄となった原因について、今後、検証して明らかにするとしています。
また、例年7月末にその年に収穫されるコメの需要量の見通しを示していましたが、具体的な数字を示すことを見送りました。