イランの核問題を巡り、IAEA(国際原子力機関)が濃縮ウランの把握が困難と懸念を強めるなか、アラグチ外相は「未申告の核濃縮施設は存在しない」と強調しました。
アラグチ外相は16日に開かれた集会で、核施設を攻撃したアメリカなどに対して「外交、そして尊厳と敬意のある言葉以外に解決策はない」と述べました。
また、「未申告の核濃縮施設は存在しない」としてすべての施設はIAEAの監視下にあるという考えを示しました。
アメリカとイスラエルが6月に核施設を空爆して以降、イランはIAEAとの協力を停止しています。
IAEAは今月12日にイランが貯蔵する濃縮ウランの量を「把握できていない」とする報告書をまとめ、「深刻な懸念がある」との見解を示したとロイター通信などが報じていました。