中国軍は29日から台湾を取り囲む形で軍事演習を開始すると発表しました。北京から報告です。

 軍事演習はすでに始まっているとみられ、官製メディアはその狙いなどを一斉に報じています。

 中国軍の東部戦区の報道官は朝、「正義使命ー2025」と題した軍事演習を29日から実施すると発表しました。

 今回の演習では、台湾を取り囲む5つのエリアを指定し、30日には実弾射撃訓練を実施するとしています。

 台湾を取り囲む軍事演習が発表されるのは今年4月以来ですが、その範囲はより拡大し、より台湾に接近するものだと主張しています。

 これを受けて台湾側は中国政府に対し、「国際秩序に対する公然たる挑戦だ」などとするコメントを発表しました。

 中国メディアは、「アメリカと台湾の共謀に対する強力な対抗措置となる」と伝えていて、台湾統一に向けた決意を改めて内外にアピールした形です。