5歳から11歳の子どもに対するワクチン接種について、感染症が専門の仙台市の小児科医が親を対象にアンケートを取った結果、受けさせると回答した人は3割でした。

 5年後10年後の影響を心配する親も多くいることが分かりました。

 仙台市青葉区のかわむらこどもクリニックの川村和久院長は、クリニックに通う患者を対象に2021年8月と12月の2回、新型コロナワクチンに関するアンケートを行いました。

 それによりますと、12月のアンケートでは5歳から11歳の子を持つ親144人のうち31%が希望する、23%が希望しない、46%が未定と回答しました。

 希望すると回答した人は、8月のアンケートから9ポイント減ったということです。

 川村和久院長「現実味を帯びてきて、時期的に近くなったら小さいお子さんにワクチンを打つことへの心配が高まってきていたということを表していると思います」

 また、接種を希望した人に対し「ワクチン接種で不安に思うこと」について聞くと「時間を置いての副反応」という解答が69%で最も多くなりました。

 次いで「アレルギーなどの直後の副反応」が59%「未知のワクチンであること」が45%などとなっています。

 「ワクチンを打ったら5年後10年後、場合によっては20年後に何か影響が起きるかもしれない。そういう要素から時間を置いての副反応というのが一番多くなって、それは小児期という時期から見れば当然の不安だったと思います」

 そうした保護者の不安に対し川村院長は、新型コロナワクチンだけを特別不安に思う必要はないとしています。

 「子どもたちは生後2カ月からワクチンを接種しているわけです。じゃあそのワクチンが10年後20年後に何か影響を及ぼすかというような、そういうことまで確証されたうえで、ワクチン接種が始まったわけではないんです。迷ったらかかりつけの小児科の先生または内科の先生に、疑問をしっかりぶつけて、それで最終的に判断をしていただく。そういうことが必要だと思っています」