能登半島地震では、避難生活の長期化が懸念されています。生活の再建に必要になることを見越して、東日本大震災をきっかけに車を無償で貸し出す取り組みを続ける宮城県石巻市の団体は、約100台の車両を被災地に届ける予定で貸し出しを本格化させます。

 宮城県石巻市の日本カーシェアリング協会では、これまでに7台の車を石川県に届けています。14日に七尾市に拠点を設け、以降貸し出しを本格化させます。

 12日に車を運ぶためのボランティアが被災地に向け出発しました。

 車両運搬ボランティア「私自身が震災で被災していて、車を失うと復旧復興に向けて話にならない。避難所で生活していると車の中がパーソナルスペースになる」

 協会は、東日本大震災の被災者を支援しようと2011年7月から寄付金などを使って車の貸し出しをしていて、今回は100台を被災地に運ぶ予定です。

 日本カーシェアリング協会吉澤武彦代表理事「誰よりも車を被災された方々の声を聞いてきたので、車を届けて少しでも力になりたいなと思っている」

 能登半島地震の被災地では、家の片づけなどのため軽トラックの需要が高いということです。