宮城県の県立高校の女性教諭がパワーハラスメントを苦に自殺した問題で、県議会常任委員会で議員から「第三者委員会を設置して原因を追究すべき」などと事態の重大さを指摘する声が相次ぎました。

 2020年、県立高校の30代女性教諭が同じ学校の主任だった男性教諭から十数回にわたり不満をぶつける内容を含む手紙やメモを受け取るなどした後、自殺しました。

 県議会文教警察委員会では、議員が「遺族の思いに寄り添い、何が問題だったのか深掘りする必要がある」として、第三者委員会の設置を要望しました。

 これに対し県は「2月の校長会議で再発防止策を示している」として、委員会の設置について明言を避けました。

 このほか、パワハラをした教職員の処分について国から指針が出された時点で基準を見直すべきだった、管理職の指導に従わない教員が放置されているのではないかといった指摘が相次ぎました。