女川原発2号機の再稼働の差し止めを周辺住民が求めた裁判の控訴審で、住民側は改めて避難計画の不備を指摘し再稼働中止を求めました。
女川原発の30キロ圏内に住む宮城県石巻市民16人は「原発事故が起きた際の宮城県と石巻市の避難計画には不備があり、再稼働により人格権が侵害される」として、東北電力に女川原発2号機の再稼働の差し止めを求めています。
一審では住民側の請求が棄却されています。
17日の控訴審第4回口頭弁論で、住民側は「事故発生時は渋滞が想定され検査場所が開設できず、住民は被ばくを強いられる」「避難に使うバスは、必要な台数を把握していない」など避難計画に実効性は無いと指摘しました。
裁判は17日で結審し、判決は11月27日に言い渡されます。
原伸雄原告団長「(9月の)再稼働前に判決を得られなかったのは極めて残念でありますけれども、裁判官の良識に期待して11月27日を勝利判決をもって迎えらるように頑張りたいと思います」
女川原発2号機について、東北電力は7月に原子炉に核燃料を入れる作業に入り、9月ごろの再稼働を目指しています。