参議院選挙は公示後、5日に初めての週末を迎えます。新潟選挙区では、1つの議席に対して3人の女性候補を含む4人が立候補していて、激しい選挙戦が繰り広げられています。

■立憲現職・打越候補 食品消費税ゼロ訴え

 選挙戦2日目、各党の大物が駆け付けたのは新潟選挙区です。戦いは序盤からヒートアップしています。

 新潟は、たった1つの議席を争う「一人区」。立憲民主党の現職・打越さく良候補に挑むのは、2000年シドニーオリンピックの100メートル背泳ぎ銀メダリスト、自民党の新人・中村真衣候補。保険会社勤務の会社員、参政党の新人で平井恵里子候補。そして唯一の男性候補者、NHK党の新人・原田公成候補です。

打越候補 「地方の声を聞くことをしない政治ではなく、地道な人たちの声にしっかり耳を傾けた政治を進めるには負けるわけにはいけない」

 2期目を目指す立憲・打越候補は、名前の「さくら」にちなんでかピンク一色の選挙戦。立憲民主党が公約に掲げる物価高対策、食品の消費税0%を訴えます。

「食卓を支えるために食料品の消費税ゼロ。これを期間限定でさせていただく。そして、しっかりと皆様の家計を支える、そうした公正な分配をさせていただきたい」

 4日は笠浩史国対委員長が、応援に駆け付けました。

「与野党が逆転したことで、今までだったら自民党が反対してできなかったような政策、いくつか実現をすることができました。この参議院選挙で同じように与野党逆転させてください」

■五輪銀メダリストの自民新人・中村候補 経済成長アピール

 ピンク一色に対して、自民・中村候補は青一色で勝負です。

 新潟県出身で競泳のメダリストという知名度を武器に初めて挑む選挙戦。有権者と握手回りをした後は、選挙カーに乗って、ひたすら新潟県内を回ります。

 知名度を生かしアピールするのは自民党の物価高対策、給付金です。

「物価高以上の賃上げをして、もっともっと新潟の経済を回していかなければいけない。私たちの身近な光熱費そして食料品がどんどん値上がりしている。私たちの生活を守るにはしっかりとそのあたりを守っていかなければ」

 4日は自民党総裁選でも存在感を示した高市早苗さんが応援に駆け付けました。

「国力を強くするチームに真衣さんをください。今回の選挙でも経済を強くする経済成長を真衣さんは訴えている」

 中村候補はこの日、大汗をかきながら7カ所で演説しました。

■参政新人・平井候補 社会保険料の負担軽減を訴え

 都議選で躍進した参政党からは、新人の平井候補。

「(Q.どんな心境?)私は政治経験がないので、どんなふうに17日間があるか本当に想像がついていない。すごくワクワクしています」

 新潟県出身の平井候補は、母親の立場から社会保険料の負担軽減を訴えます。

「国民負担率、税金と社会保険料(合計で)46%、半分とられているという状況。せめて3分の2は財布に入れましょうねと。参政党の公約は、国民負担率を35%以内に収める」

 そして今回、国政政党への復帰を目指す党の方針で新潟選挙区に立候補したのが、新人の原田候補です。

「もちろん一丁目一番地はNHKの公共放送の改革。みんなのためのNHKでなければいけないと思います」

 事実上の政権選択選挙ともいわれる今回の参院選。激戦の新潟選挙区には今後、自民党の石破茂総裁や小泉進次郎農水大臣、立憲民主党の野田佳彦代表、参政党の神谷宗幣代表ら党首クラスが序盤から応援に入る予定です。

(「グッド!モーニング」2025年7月5日放送分より)