猛暑で水泳授業が中止となる問題などに対応しようと、学校のプールではなく民間のスイミングスクールで授業を行う実証事業が仙台市で始まっています。
午前10時ごろ、仙台市青葉区にある民間のスイミングスクールに到着したバスから降りてきたのは、片平丁小学校の1年生です。 児童たちは学校のプールではなく、屋内にあるスイミングスクールのプールで授業を受けます。
仙台市教育委員会健康教育課保健体育係波多野亮介係長「学校プール水泳授業の安全な実施に対して、例えば暑すぎて中止ですとか、天候によって中止という課題もありますし、先生の水質管理の負担もありましたので、軽減のために民間プールを利用しての水泳授業を実証的に行なっています」
仙台市教育委員会によりますと2024年度、3分の1の小中学校で猛暑を理由に水泳の授業を中止とするケースがあったということです。
このため7月から小中学校8校が実証事業を行っていて、片平丁小学校は学校のプールの建て替え工事が行われていることもあり、対象校になっています。
児童たちはインストラクターの指導の下、プールの中に設置されたフラフープをくぐったり、滑り台を滑ったりしながら水遊びを楽しんでいました。
児童「楽しかった。滑り台」「ビート板緊張してたけど楽しかった」
片平丁小学校丹野悟教諭「担任としても水泳の指導というところに力を使わずに、児童たちの安全管理を徹底することができているので、子どもたちもより安全に楽しめていると見ていました」、
市教委ではアンケートを実施するなどして民間委託についての方針を年度内にまとめるとしています。