市街地にクマなどが現れた場合、一定の条件下で銃を使える「改正鳥獣保護管理法」が9月から施行されるのを前に、環境省は「緊急銃猟」の手順を示すガイドラインを公表しました。

 ガイドラインは、クマなどに「緊急銃猟」を行う市町村への説明資料で、実施できる条件や手順などが記されています。

 「緊急銃猟」が行える場所については、人の日常生活圏であっても安全が確保できる農地や河川敷、クマが建物などに侵入している場合としています。

 人の往来が激しい中心街や住宅地など人に銃弾が当たる恐れがある場合は行えないとしています。

 実施の判断と住民の避難や通行制限などの安全確保は市町村が行うとしていて、銃の使用は職員以外への委託が可能としています。

 9月からの運用に向け、環境省は7月中に、各自治体にオンラインで説明会を実施します。

 改正前の鳥獣保護管理法では、市街地で銃を使用するクマの捕獲は原則禁止されていて、市街地でクマを撃つためには立ち会う警察官の指示を受けるなどの必要がありました。