タイとカンボジアの国境付近での衝突が激化するなか、外務省は両国の国境付近の一部の地域について渡航中止勧告を出しました。衝突を巡り、市民ら30人がすでに死亡しています。

 外務省はタイのスリン県やシーサケート県など、4県のカンボジアの国境から40キロ以内の地域の危険レベルを渡航中止勧告のレベル3に引き上げました。

 タイとカンボジアの国境付近の一部で、軍同士の衝突が相次いでいて、外務省は巻き込まれて被害に遭う可能性が否定できないとしています。

 また、カンボジアのウドーミエンチェイ州全域とプレアビヒア州の一部も危険レベルをレベル3に引き上げ、渡航の中止を勧告しています。

 これまでの軍事衝突でタイ側では、政府によりますと一般市民を含む17人が死亡し、48人がけがをしました。

 カンボジア側では、政府によりますと13人が死亡し、70人以上がけがをしたということです。