アメリカ軍と韓国軍は、朝鮮半島有事を想定した定例の合同軍事演習を開始しました。

 米韓の合同軍事演習は「乙支(ウルチ)フリーダムシールド」=「自由の盾」と名付けられ、きょうから28日まで実施されます。

 2万人以上が参加する大規模な演習で、北朝鮮の大量破壊兵器の抑制を想定した実射撃訓練などが予定されています。

 李大統領は演習の狙いについて「韓国の安保態勢を細かく点検し、国家の危機管理能力をさらに発展させたい」と説明しましたが「今必要なのは、緊張をほどくための一歩を着実に踏み出す勇気だ」とも述べました。

 今回の演習では、一部の機動訓練を来月に延期していて、北朝鮮に配慮したという見方が出ています。

 北朝鮮側は「いかなる挑発行為にも自衛権を厳格に行使する」と警告していて、対抗措置をとる可能性もあります。