高級料理の代表格「フレンチ」がよりカジュアルに楽しめます。東北の食材を使ったフランス料理を楽しめるイベントが、宮城県内で20日から始まります。

 全国500店以上のフレンチレストランが参加する「ダイナースクラブフランスレストランウィーク」。

20日からの期間中は和の食材を取り入れたフレンチの特別コースを楽しむことができます。

 イベント開催を前に開かれた試食会。東北各地のシェフが集まり、生産者などに宮城の食材を使った特別コースが振る舞われました。

 一品目は、宮城の七ヶ浜で水揚げされたワタリガニを使ったアミューズ。藁を使ったオイルの香りがアクセントの一皿です。

 ワタリガニを提供した鈴木祐太さん「カニの味もしっかりとしていて、こんなふうになるんだと驚きがありました」

 こちらは、自然豊かな東北の木をかたどったフランスの古典料理の一つパテクルート。宮城の牛タンや山形の庄内鴨、岩手の岩中豚など、東北のさまざまな肉のうまみが閉じ込められています。

 そして、この日の魚料理は…。気仙沼産のフカヒレを贅沢に使ったムニエル。中国料理の食材としてなじみ深いフカヒレがフレンチに大変身。

 肉料理に選ばれたのは大衡村で育てられた放牧羊です。

 重信友里アナウンサー「(切って)やわらかい。お肉のうまみがぎゅっと凝縮されていて、少し苦みのあるパプリカのソースもかなり合います。贅沢な一皿です」

 カット希望羊特有の臭みをなくすため下処理を丁寧に行い、低温の油でじっくりと火を通しました。鮮やかなソースには宮城のパプリカを使用していて、濃厚な羊肉のうまみを引き立てます。

 デザートには、名取のメロンや大崎のジャージー牛乳を使っています。

 10月20日までのイベント期間中は、県内7つのフレンチレストランで、宮城の食材を生かした特別コースが提供されます。

 野菜やハーブを提供した浅野道美さん「個人的に印象的だったのはフカヒレ。今まであまりなかったものや挑戦しているところを見ると楽しいというか、食べたことのない料理が出るとうれしい」

 restaurant MATSUDA 松田龍之介シェフ「一皿一皿を感じてもらえれば、土地の感じとシェフの人柄は各々のお店ごとに感じてもらえるので、気構えずナチュラルに入店してほしい」

 このイベントには県内7店舗が参加していて、要予約です。ランチは6000円からで、ディナーは1万円。