5年前に東京高専の男子学生が自殺した問題で、第三者委員会は学校の組織的な対応に問題があったなどとする報告書を公表しました。

亡くなった学生の父親 「(5年間は)正直言うと長かったなと。生活がままならなくなる不安も抱えながら5年、何とか急に入院する状態にならず、持ちこたえて良かった。少しほっとした気持ちもある」

 2020年10月、東京高専の3年生の男子学生が自宅で命を絶ちました。

 第三者委員会の報告書では、学校の組織的な対応に問題があったことや教員による攻撃的な態度などを指摘しました。

 学生会の会長を務めていた男子学生は、コロナ禍の文化祭の開催を巡る対応や学生会費における会計監査で精神的に追い詰められていたなどとしています。

 これらを踏まえ、第三者委員会は学校と高専機構に対して、再発防止策を提言しました。

 厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556 ▼「#いのちSOS」0120-061-338 ▼「よりそいホットライン」0120-279-338 ▼「いのちの電話」0570-783-556