高市内閣で初入閣した黄川田仁志沖縄・北方担当大臣が、北方領土をロシア領扱いしたとも受け止られかねない発言をして、その後、釈明に追われました。
■北方領土眺め「外国に近い」
8日、北海道根室市の納沙布岬を訪れた黄川田沖縄・北方担当大臣。対岸にある北方領土を見た感想を問われ…。
黄川田沖縄・北方担当大臣 「一番やはり外国に近い所ですから、目で感じるというのは大切だと思いますので」
北方領土を外国扱いしたとも受け取れる発言で、日本政府の「北方領土は日本固有の領土」という立場とは相容れないものです。
■総裁選会見で「顔濃い人」
黄川田氏といえば、記憶に新しいのが、高市氏の総裁選出馬会見での、その司会ぶりです。
黄川田氏 「そこの顔が濃い人」 高市氏 「何てこと言うの。顔が濃い?すみません」
黄川田氏 「手前の顔が白い濃くない方」 高市氏 「すみません、司会者が」
記者を容姿で指名する不用意な発言で、高市氏がすぐさま謝罪する事態となりました。黄川田氏は「不適切な表現」だったとして陳謝しています。
■「誤解があった」と釈明
その後、高市内閣で初入閣した矢先に飛び出したのが、北方領土を望む納沙布岬での8日の発言です。
黄川田沖縄・北方担当大臣 「一番やはり外国に近い所ですから、目で感じるというのは大切だと思いますので、若い人たちが足を運んでこの距離感をしっかり見てほしい」
この発言の後、黄川田氏は根室市の「北方四島交流センター」で北方領土の元島民と懇談。その席上で「誤解があった」と釈明しました。
黄川田沖縄・北方担当大臣 「誤解を与えたとするならば今後風が吹いている状況とかもちゃんと注意しながら、大臣として責任ある言葉をこれから発していきたいと思います」
「誤解」とはどういうことなのでしょうか?
黄川田沖縄・北方担当大臣 「(根室)市長から『ここはアメリカ・カナダに近い外国のゲートウェーなんです』という話を受けまして、そういう説明があっての延長線上でというのはあります」
根室市の市長から、納沙布岬は本土最東端の岬のため「外国に近い」との説明があったことを受けての発言だったと弁明。そのうえで、こう強調しました。
黄川田沖縄・北方担当大臣 「私はここに5回も来ているわけです。我が領土です。北方領土は。そこは、なんの間違いもありませんから。そういう形で言っているということです」
(「グッド!モーニング」2025年11月9日放送分より)